高貴なふさわしい結婚式

古代では、香油(英語ではスパイクナード）
はとても貴重で高価なものでした。

古代のイスラエルでは、

娘が生まれるとすぐに、
娘の結婚式の日のために、
両親がナルドの香油を購入するのです。


ナルドの香油は

親から娘への最高の贈り物
だったのです。


しかし、

一般人の年収に相当するほど
高価な物だったようです。

ナルドの香油のつぼには、
フタが付いていないため、

結婚式当日・・・

娘はそのつぼを割って塗り、
かぐわしい香りを放つ自分を
花婿に捧げるためなのです。

それと同時に、

この香油は、嫁ぐ娘にとって
両親の家を出る寂しさや、
新しい生活への不安を和らげる
アロマテラピーにもなったようです。

その香りは、

花嫁となる娘の心を優しく包み込み
花婿にも平安を与えました。


しかし、

マリアという女性は、あっさりと
その宝物である香油のつぼを
割って二人の人生を導き祝福して
くださる方に注いでしまいました。


壺を割るということは、
全部使い切り一滴も残さない
ということなのです。

これでマリアが
いい人と結婚できる可能性は
ほぼ無くなったと言うことを
意味したようなものです。


しかしマリアは何故
割ってしまったのでしょう???


それは、マリアが

自分の結婚式のためでなく…

また相手のためにでもなく…

自分の結婚そのものを導き祝福して
くださる方の為に一番大切なものを使った。

というお話なのですね。


もしかすると・・・

ある人は、
香油を売り大金を手にして
結婚式資金にするでしょうか。

またある人は、
自分の結婚式のために、
使わずに保管しておくでしょうか。

あるいは、このマリアのように

自分の結婚も含めた人生を
祝福してくださる方のために、
惜しみなく使うでしょうか。


まさに結婚式が形骸化した時代….

本質ではなく、理想や憧れという
利己的な香油がプンプン漂う結婚式が
多いよいうな気がします。

それよりも、

新郎新婦さまが….

両親からいただいた溢れるばかりの愛情や
来てくださるゲストへの感謝の気持ち、

そして忘れてはいけない
一番大切なものである
新郎新婦さま自身が・・・

ナルドの香油のような
高貴な香りを放ち、
神さまや両親、ゲスト全員、

そして

お互いに祝福されるにふさわしい結婚式
であるかが問われているのだと思うのです。

皆さま如何でしょうか？
　
　
　

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